仕事柄、たくさんの転職希望者や就活者を見る機会があるのですが、中には非常に優秀でスキルが高く、学歴にも恵まれている人がなかなか希望する仕事先を見つけられないということがあります。書類上の内容は素晴らしく、全く問題のないように見えるので、たくさんの転職先を紹介することができるのですが、採用の決定がなかなか来ないのです。
こうしたケースをよく見てみると、企業が求める人物像とその人が合っていないということが多いことに気づきます。能力や経験という面では申し分がないのですが、企業が欲しいと思う人材でなければそのスキルも無駄になってしまうことがあるということです。たとえば、企業の中には堅実で誠実な働きをする人が欲しいというところが多くあります。すると、いくら成績優秀な人であっても、短期間のうちに転職を何回か繰り返している人や、服装などがちょっと個性的な人だったりすると採用が決まらないという結果になってしまうのです。逆に、歴史が新しい会社やIT関連の会社、投資関連の会社などは、エネルギーがあってやる気と向上心のある人を積極的に求める傾向があります。学歴などではなく、本人の実践的な能力と仕事への熱意が重要なポイントとなっているのです。そのような企業だと、いかにも真面目そうで人の良い感じのする人、学歴が高く資格などもたくさん持っている人がなかなか通りにくいことがあるように感じます。
このように、就職や転職を成功させるためには、希望する企業が求める人物像がどんなものなのかをきちんと把握することが大事だと思います。その上で、面接や提出する書類の内容を、それに合わせていくのです。もちろん、自分にない性格や態度を偽って作り上げるということではなく、自分の持っているものの中で、その企業にマッチした点を特に強調するという方法で対策を練りましょう。具体的には、面接で学生時代や前職の中で印象に残っているエピソードを質問されることも多いですが、この際に企業が求める人物像にマッチした話をするようにするなどです。
ここで注意が必要なのは、単に企業に合わせるのではなく自分自身をしっかり理解した上で話すことです。しっかりと自己分析をして自分のことを理解しましょう。自分を見つめ直す手助けとなるようなサイトを紹介しておきます。
面接での採点は、採用に大きく関わってきますので、面接対策をする時に企業の求める人物像を把握した上で、話す内容を考えるのはとても大事なことです。採用はやはり人が人を評価することによって決まりますので、学歴や資格などの単なるデータではなく、自分そのものを魅力的に売り込めるように準備するのが重要だと思います。
個人の特性を9つに分類する「エニアグラム診断」
人の言動を4つのスタイルに分けて分「ソーシャルスタイル」
ソーシャルスタイルとは、1968年にアメリカの産業心理学者であるデビッド・メリル氏が提唱したコミュニケーションの理論です。人の言動を4つのスタイルに分けて分析し、相手が望ましいと感じる対応を探し、選択する方法として活用されています。人の言動を単純に4つに分けることはできませんが、「感情」「意見」の強弱によって4つのスタイルに分けられます。
出典元:https://next.rikunabi.com/journal/20151203/
自分の歴史を書き出す『自分史シート』をもとに、強みや価値観を明確化する「軸ラボ」
軸ラボは、幼少期からの自分を振り返り、『自分史シート』を作成し、マンツーマンの自己分析を受けることで、自分の思考の傾向や、強み、価値観を明確化するものです。正しく自己認知することで、自信が持てたり、新しい自分を発見することもできます。就職は、自分にとっても大きな転機となります。自分をしっかり見つめることで、面接に生きることはもちろん、その後の人生の指針にもなるはずです。
出典元:https://sites.google.com/site/jikulabo/jibunshi